まず結論から言えば、
「食べる量が減ったからやせた」
というだけの単純で何の面白みも無い文章をとりとめも無く書いていく。いわば徒然草のようなものである。これから読むであろう数少ないあなたの時間を無駄にすることは間違いない。
遡ることおよそ1年前。会社の健康診断で叩き出した数字は82kg。これは私の人生28年での最高記録であった。いわば自己ベストである。
さらに5~6年遡れば超低レベルではあったものの長距離ランナーだった私にとって、「自己ベスト」という言葉が嬉しくないのは初めての経験であった。
普通に考えれば「自己ワースト」の記録と認識すべきところであるが、
「人間というのは都合の悪いことは考えない方がいい人生を送ることができる」
と思っているので自己ベスト、と解釈した。
当時の彼女は心配していたそうだが、私にとって食べることは仕事のストレスから解放される数少ない楽しみである。それを制限したら精神面で弱ってしまう。私は何も考えずに、見て見ぬふりをして心の赴くままに食べ続けた。
そしてデブではあるものの、その彼女と結婚した。昨年の秋である。
夫婦共働きなので家事は先に帰ってきた方がするのだが、夜ご飯に衝撃を受けた。
ご飯が0.5合しか出てこないのである。
それまでの私は1~1.5合程度は毎食食べていた。なんてことだ。しかし、そもそも結婚とは異なる価値観のすりあわせが大事らしい。我慢した。
次は主菜だ。鮭の切り身が1切。
たまたま今日は時間なかったのかな。
翌日の主菜は炒めた肉が100g。
…足りない。圧倒的に足りない。中学以来、肉なら200g以上は食べてきたし、就職後はスーパーの安売り総菜で揚げ物と刺身を食べてきた私にとっては、もはや食事では無い。
足りないことを告げると、納豆が1パック出てきた。
この生活を続けていると、いくつか変化が生じた。
まず量が入らなくなった。
以前はつけ麺なら特盛りのゆで前500~600gでちょうど良かったのが、今では大盛りで十分になった。ちなみに嫁とつけ麺に行くと、その大盛りでさえ許されず、250gの並盛りしか選択肢が無い。
次に腹8分目だと食べ終わった直後は物足りないが、1時間ほど我慢すれば空腹感を忘れるようになった。以前は8分目が健康にいいと知っていても、あまりの空腹感に追加で何か手当たり次第に食べていた。
そして少し気が短くなった。
やはり腹が減ってる時間が増えるので、イライラする時間も増える。そういうときは寝るに限るのだ。不貞寝だ。
後は月に2~4日くらいは30~50分ほど走る。1キロ7分というかつてならダウンにもならないようなペースだが、今ではそれでもしんどい。マラソンランナーとか本当に尊敬する。
こんな生活をおよそ半年続けた結果、今朝の体重は71.8kgになっていた。
デブというのは大概、自分のように己を律することのできない意志薄弱な人が多い。自分は結婚して2人になったとたん、食べることを我慢せざるを得なくなったので痩せていっただけである。パーソナルトレーニングに通うのと似たようなものだろう。
痩せたければ結婚するか、お金を払ってトレーナーについてもらえば痩せることができる。そうすると自ずと食べる量が減るので痩せる。それだけでした。
そのうちなんで社会人になるまで彼女がいたことの無かったデブの私が結婚できたのかも書いてみます。需要が無くても書きます。