前の会社の後輩が、家業をついで社長に就任する。来月から遠方の自宅に帰るというわけで、嫁には内緒でモンブランのボールペン(と言っても6万くらいの)を餞別。
取引先の社長の子、ということで入社したが、嫌味らしいところはなく、礼儀正しく、スポーツで全国大会の常連でもあったスーパーマン。本当にコネなのか疑うほど良い後輩であった。
元々は将来偉くなったら取引増やしてくださいね、なんて言ってるうちに自分が転職。本来なら飲んだりするたびに多めに出す予定だったことを考えれば、就任祝いに6万は高くないなと。
モンブランのボールペンは言わずとしれたブランド。性能の良さとブランド力は必ずしも比例しないし、はっきり言ってコスパは悪い。それでも取引先との商談で一本くらい持っておくのも良い物だと思う。書きやすさなら200円でも書きやすいボールペンは数多あるが、ブランドの効果は相手からの見栄えと、使い手の格にある。社長になるんだから良いものを使ってほしい。もう持ってるなら会社の受付や秘書に使わせれば良いかと。
なるべく安いもので身を包むことが好まれる公務員の自分とは縁遠くなる世界だ。
2000円する替芯を難なく買えるくらいの社長さんになってくれ。